偶然による偉大な発明!
- 2008/06/23(月) 01:47:15
またまた偶然のヒントによる発明品である。
【キャンディが溶けて電子レンジの発明】
電子レンジの発明は、米国の会社レイセオンの研究者の偶然の出来事により生まれた。第2次大戦の終戦直後に、レーダーの平和利用を研究していたときのことである。レーダーはマイクロ波を発生する磁電管(マグネトロン)を利用して作られていた。
あるとき研究員のパーシー・スペンサー博士が実験をしていると、ポケットにいれておいた棒型キャンディが溶けたことに気づいた。不思議に思いポップコーンの素や卵を磁電管のそばに置いて試してみた。観察しているとポップコーンの素ははじけてふくらみ、卵は温かくなっていたのだ。
このときマイクロ波のエネルギーは食物を加熱するという特性を発見し、電子レンジの発明になっている。
キャンディは溶けるものといった固定観念が邪魔をすると、この発見は得られていない。
【ドライアイスがテフロンを生んだ?】
テフロン加工のフライパンは、フランスでの偶然の産物である。デュポン社の研究員ロイ・J・プランケットは、新しいフロン開発の為にTFEガスを数本のボンベに入れて、ドライアイスで冷やしてその日の実験を終了した。
翌日、そのボンベを使用しようとするとTFEガスは出てこなく、ボンベの中には白い固体が出来ていた。ドライアイスの温度と適度な圧力がなしえた産物である。これを色々分析すると新しい性質がいろいろ発見されたのである。多くの薬品にも強く、水により腐食することもない。この新しい物質の製造方法を確立して特許出願したのである。
フライパンにテフロン加工するには、その後多くの人の技術検討が加わることとなるが、この偶然の発見により、こびりつかない、傷もつきにくい調理器が誕生したのである。
【偶然への敏感な反応】
ここまで偶然による発明を見てくるとアイデアを得るヒントが見えてくる。ある課題にひたむきに取り組んでいる姿がある。試行錯誤を繰り返し粘り強く実験を繰り返している。その中で悩んでいると、身近に起こった偶然が解決のヒントになるのだ。
それは近くの人の会話からも偶然得られたりもする。この課題に対する姿勢や思い入れが、見逃しなちな日常の偶然を解決のヒントとして与えてくれるのである。
偶然を味方にする秘訣とは?
- 2008/06/11(水) 00:04:26
世界には大きな発明が偶然の効果により生まれている。今回は世界の発明で偶然により生まれたものを探り、この偶然を呼び込む秘訣を考えてみたい。
「成功の秘訣は1%のひらめきと99%の努力」……かの発明王、トーマス・エジソンの有名な言葉だ。発見のきっかけは偶然だが、発明品を世に出す為には多くの努力や苦労が積み重ねられている。この偶然による発見は、ちょっとした遊び心やいつもと違う行動によりもたらされることが多い。世界の大発明もこのちょっとした出来事から生まれている。
【望遠鏡はオランダの眼鏡師の偶然から】
望遠鏡の発明は、オランダの眼鏡師が凸レンズ(老眼鏡)に凹レンズ(近眼鏡)を偶然重ねたところ、遠くにある教会の塔が大きく見えたことにより生まれたと伝えられている。このレンズの組み合わせで望遠鏡を作り、1608年に特許出願がなされている。
ガリレオ・ガリレイはこのニュースにより自作の望遠鏡を作り、天体を観測して土星の環を発見し、木星のまわりに4個の衛星を発見した。また太陽の黒点を発見したりと、多くの功績を残すこととなった。
偶然のヒントをものにする観察力、洞察力は能力だ。皆が磨くことができる。そして、この発見をいち早く利用して新たな発見を見つけるのも能力だ。それには常に課題を明確に持ち、考える意識が重要といえる。
偶然のヒントをつかみノーベル賞
- 2008/06/02(月) 01:43:57
これから数回にわたり、偶然から生まれた発明・発見を紹介していきたい。
【偶然から田中さんもノーベル賞】
2002年に話題になった、ノーベル化学賞受賞の田中耕一さんの場合も、偶然が発明のきっかけになっている。
島津製作所の社員である田中さんは、たんぱく質などの生体高分子の構造分析をするための質量分析法の研究をしていた。
この質量分析法は分子構造を知る方法として現在も広く利用されているもので、分子を気化させイオン状態にして真空中で解析するものである。しかし生体高分子は気化させようと加熱すると分子が壊れてしまう。
田中さんはこの問題を生体高分子をグリセリンなどの液体で包み、レーザーを当てて加熱する方法で解決しようと試みていた。
【試行錯誤の連続】
最初は加熱不足となりうまくイオン化できずに、試行錯誤の繰り返しだ。このような中で、グリセリンとコバルトの超微粉末を誤って混ぜてしまった。しかしこの混合液を捨てずに、そのまま生体高分子を包みレーザーで加熱したら、壊れずに見事イオン化できたのである。
この偶然の方法により、たんぱく質の分析が格段に短縮され、それまで1週間かかっていたものが、1分以内で分析できるようになったという。
失敗作をあえて使ってみる行動、おかしなデータを測定ミスとしないで再現させてみる行動が、偶然のヒントを発見へと導いている。
課題を解決しようとする多くの試行錯誤の中から、このような偶然のヒントが生まれている。飽くなき挑戦が偶然の幸運を呼び込む感じでだ。試行錯誤の行き詰まりが通常と違った行動を引き起こし、新しい結果を偶然として現すのかも知れない。
偶然が大発明を生む!
- 2008/05/20(火) 22:15:11
【偶然から生まれたアイデア】
偶然から生まれたアイデアについて紹介したい。偶然のアイデアなどについて知ったところで、意味がないと思われるかも知れないが、偶然のアイデアを得るためには準備段階がいるのである。これは幸運を呼び込むことと通じるところがありそうだ。
【エサキダイオードの発明】
時としてこの偶然が大発明を生むことがある。ノーベル賞を得るほどの発明もこの偶然から出ている。例えば江崎玲於奈博士はエサキダイオード(トンネルダイオード)の発明でノーベル物理学賞を受賞している。
これはソニーの研究員時代での偶然の発見によるものであった。トランジスタの量産体制における歩留まりの悪さを解決する為に、半導体結晶の不純物濃度の限界を調べる任務を与えられた時のことである。
【測定助手の報告からの閃き】
測定助手として女性従業員と東京理科大からの実習生の2名が手伝った。不純物濃度を色々変えて測定を続けていると、通常ありえない特性が現れた。
実習生に報告を受けた江崎氏は最初は間違いかと思ったが、何度でも再現できることを確認して、順方向にもトンネル効果があるのではとの考えに至った。量子力学からは逆方向にのみトンネル効果が現れるのが定説であった時代である。この偶然の出来事から素晴らしい発見をすることは能力であり、「セレンディピティ」と名付けられている。
そしてこの効果を積極的に利用したダイオードを開発した。この成果を多くの物理学会に発表し、後のノーベル賞に輝くのである。
この偶然をアイデアに結び付けるには、目の前の事象に対する素直な心が必要なのかも知れない。常識というベールで覆ってしまわない素直な心が。なぜそのような現象になるのかといった研究者、技術者の素直な探究心が、偶然のヒントをアイデアレベルに具現化してくれるようだ。
※ダイオードについて
順方向では与える電圧を上げていくと電流が増加し、逆方向では殆ど電流は流れない。しかしトンネル効果では、与える電圧を上げていくとあるところで電流が減る現象がある。この現象は早い速度で得られる為、コンピューターの演算速度を上げるのに効果を発揮した。
気づいたらすぐメモに残こそう!
- 2008/05/12(月) 01:18:21
【メモにはスピード感が重要】
前回、観察して気づいたことを意識の中にしっかりとらえることが、アイデアの種を得る方法として重要との話であったが、今回はこの気づきのメモのとり方である。
就寝前には1日の色々なことが整理され、課題やアイデアが良くでるので、枕元にはメモが必要になる。電子手帳は便利であるが、ここで使うメモはやはり紙と鉛筆に限る。メモ入力に気を使っていてはアイデアが出にくくなる感があるのだ。またアイデアが出てくるときには次々に涌き出るといった状態があり、この時はメモのスピード感が重要になってくる。
【メモは何時でも何処でも】
不便、不満といった問題点と、その解決アイデアを整理していくには大学ノートが便利だ。
しかし通常のメモには、いつでも体に身につけていられるように、ワイシャツの胸ポケットに入るもので、ミニ鉛筆がついたものが便利である。女性はハンドバックがあるので、システム手帳も便利といえる。
【潜在意識レベルでの観察】
これらの不便、不満は多くの人が同じように感じているが、顕在意識レベルまで出てこないことが多い。この不満、不便を解決したアイデア商品が出たときに初めて、「これは便利だ、このような商品が欲しかった。」といった潜在意識からの欲求が顕在化するのである。
つまりこの潜在意識レベルの欲求を如何に鋭く、人より早く感じ取るかがヒット商品を生む種になる。そして感じた不便や気づきは、すぐにメモに残すクセをつけることだ。日常的に行うことにより観察力がつき、普通なら見過ごしてしまうような日常の不便・不満を、アイデアの種として敏感に捉えることが出来るようになる。メモを取る習慣付けが重要ということだ。早速今日から始めてみよう。
このほかにもアイデアの種は、高次元の欲求から生まれるもの、実験中の偶然から生まれるもの、新素材の積極的活用から生まれるものなどがある。


